理科好き調査結果        2003年7月

2002年4月,転勤した.新しい学校で私が1年の時から受けもった生徒の調査結果である.
1学年を担当してくださっている先生も同じ調査を実施してくださっている.
(IEA国際教育到達度評価学会の調査と同じ項目で実施)


 「理科が好き」という生徒の割合は98%まで達し,日本平均55%を大きく上回り,国際平均79%やシンガポールの86%をも上回っている.確実に理科好きが育っている.
 2003年度の入学生についても,昨年度の入学生と同様に理科好きが増えている.本校の理科教育の取り組みが,確実なものになっていることがわかる.


 2003年3月以降の調査では,将来つきたい職業を具体的に記入するようにした.すると,美容師,中には薬剤師と書きながら,「科学を使う仕事をしたくない」という生徒がいた.
 そのような例を授業中にあげて,美容師,薬剤師はもちろんのこと,スポーツ選手も科学を無視しては勝てないことを紹介した.美容師の国家試験は化学の問題があることは,かつての教え子からの「受験勉強では化学をたくさん勉強し,合格できた」という旨の手紙を紹介した.
 このように具体例をあげて,職業と科学の関係を生徒に紹介し続けた結果が上のグラフである.