雲を観察しよう
雲は毎日,いや刻々と姿を変えています.空を見あげ,雲の観察をしましょう.
写真を撮って記録すると,あとで名前を調べることができます.
春や秋は周期的な天気変化,前線の通過などが多く,いろいろな種類の雲を見ることができます.
●用意するもの
カメラ:レンズ付きフィルムなどでも大丈夫だが,すぐに確認できるのでデジカメが便利.
メモ帳:いつ,どこで撮影したかデータを残しておく.
●方 法
@いつ,どこで,どんな雲に出会うか分からないので,常にカメラを持ち歩くとよい.
※ただし,カメラの管理には注意.落とさないように,首からぶら下げておくとよい.
A撮影する際,露出(シャッターが開き,光を取り込む時間)を標準の他に,プラス,マイナス変化させて複数枚とっておくとよい.
※カメラには,「露出補正」という機能がついています.
B撮影したら,その時の状況(いつ,どこで,風のようすなど)をメモ帳に書いておこう.
●撮影した例(画像をクリックすると大きな写真になります)
■巻雲(けんうん)
箒(ほうき)ではいたあとの筋のように見える.高度10kmぐらいの高いところにある氷の粒でできた雲
2004年4月20日 蓮田南中にて
2002年7月11日 蓮田南中にて 下も同じ
この2枚を合成してパノラマ写真にするといいのですが……
■積雲(せきうん)
綿雲ともいう.雲の下が水平でそろっているのが特徴.
2003年8月7日 海浜幕張にて
2002年8月12日 野辺山電波天文台にて
8月13日 野辺山電波天文台にて 積雲が大きく発達すると,積乱雲になる.
同じ日の夕方,積乱雲が発達し,雷が光っていた.
積乱雲の上部が対流圏の上まで行くと,横に広がり「金床(かなとこ)雲」になる.
■積乱雲(せきらんうん)
積雲が発達すると,積乱雲になる.雷になることが多い.
上の方には,巻雲が見える.
2003年8月7日 海浜幕張にて.
飛行機から見た積乱雲
2002年7月29日 シカゴからシンシナティに向かう機内から.
この雲のため,飛行機の出発が2時間近く遅れました.
※窓越しに撮影する際は,窓にカメラを近づける.反射がないか注意する.
■高積雲(こうせきうん) ひつじ雲ともいいます.
2003年10月4日 黒浜南小学校にて
■層積雲(そうせきうん)
下の写真のように畑の畝(うね)のようになっている.
2003年10月5日 自宅(久喜市)にて
2003年9月23日 自宅(久喜市)にて
■飛行機雲
上空に水蒸気が多いときに,飛行機が通過すると排気ガス中の水蒸気が凝結して飛行機雲ができる.
2004年4月15日 蓮田南中にて
この日は,次々と飛行機雲が発生.下も同じ日.
太陽を直接撮すとCCDが壊れることもあるので注意.
このように,ひさしで太陽をかくして撮影するとよい.
撮影後,トリミングしてひさしを消すとよい.
いずれも,露出補正をマイナスにして撮影してある.
■水平環アーク 2004年4月16日 蓮田南中にて
巻雲に虹のような色がついたもの.珍しいので新聞に載ることもある.右は,露出補正でマイナスにして撮影
上の写真にコントラストなど修整したのが下の写真
デジカメはこのようにあとからでも修整できるのが便利.
でも,修整しすぎると本物から遠ざかってしまうので注意が必要.
きれいな雲だったので,授業中,生徒が体育の先生の許可を得て知らせに来てくれた.
■笠雲
富士山に笠雲がかかった.
1998年9月30日 蓮田中にて
■夕焼け雲 2002年11月12日 蓮田南中にて
夕焼けを撮影するときは,露出をマイナスにする.
そうしないと,明るくなってしまって夕焼けの感じがしない写真になる.
日没直前の太陽なら撮影しても大丈夫.ただし,露出補正はマイナスに.
2004年5月25日 蓮田南中にて
デジタルズームで32倍に