水圧を感じる
〜気圧を学習する前に水圧で導入〜
ポリ袋に手を入れて,水に入れるだけ!
新しい学習指導要領では,水圧が削除され気圧が残っている.レンガのような固体がスポンジを押す圧力は下向きであるのに対し,液体や気体による圧力は,回り中から面に垂直にはたらくという違いがある.
このギャップを埋めるための実験として,「水圧を感じる実験」を行う.
衣装ケースやゴミ箱など,半透明のプラスチック容器に水を満たし,ポリ袋に手を入れてから水に差し入れる.これだけの簡単な実験である.
真空パックに入ったように,袋が手にピタッとくっつく.生徒は,「おもしろい!」と,声をあげる.体感を通して,まわり中からかかる圧力を理解できる.
この実験により,固体にはたらく重力によって,上から下向きにかかる圧力と,液体や気体のような流体によるまわり中からはたらく圧力の差に気づかせることができる.