星空の連帯

〜あなたも同じ星空を一緒に見ませんか?〜
    一番星見つけた!(97/12/12)

受験で心がすさみがちな中学3年の冬に,同じ星空を見て連帯感をもてたらと願い,
『星空の連帯』と名付けた取り組みへの参加を生徒へ呼びかけている.
下記は,生徒に配布する印刷物である.

   ☆☆☆『星空の連帯』☆☆☆   ただいま 会員募集中!
          毎晩10時に星に思いを!
 受験勉強で疲れたとき,気分転換に星を見るのはとてもよいことです.
 なぜなら,
  (1) 窓を開けて星を見ると,新鮮な空気を吸うことになるから.
  (2) 冷たい空気にふれると,目がさめるから.   
  (3) 宇宙はとても大きく,テストの点なんてちっぽけに感じるから.
  (4) 宇宙には,未知のことや夢があるから.            
  (5) 私たちは「星の子」=遠い昔,星だった.夜空はふるさとである.
  (6) きっと,だれかが同じ星空を見ているから.……?!      
 だから,自由参加のスペシャルコース! その名は,『星空の連帯』
 夜10時ジャストに,それぞれの家の窓から星空をながめるのです.
 先生も,参加します! 参加する人には会員証を発行します.

10時にしたのは,ちょうど勉強に飽きてきたり,眠くなる時間だからです.
そんなときに,
同時刻に同じ星空を見て励まし合ったり,
ほのかな思いを抱いたり,
新鮮な空気を吸ったり……とさまざまな効果があるわけです.

また,副産物として,星の年周運動(同じ時刻に見える星の位置が,少しずつ変わっていること)に気づくという効果もあります.
教科書に載っている年周運動を自分の目で確かめている生徒は少ないはずです.
この『星空の連帯』に1ヶ月も参加していると,年周運動に気づきます.

自由参加ですが,授業や朝の会などで話題にすると,回数に差はあってもほとんどの生徒が参加するようになります.

いつから『星空の連帯』をやっているのか,教科通信を過去にさかのぼっていったところ,1984年の冬から行っていたことがわかりました.
卒業生からの便りに「会社の帰りに星空を見ています」とありました.
卒業後も星空を通して心がつながっているようでうれしく思います.

【資 料】 会員証は,名刺用紙に印刷して配ります.
一太郎版 pdf版

【参考文献】
『私の理科の部屋活用法』(民衆社)