カラーろうそく作り

湯せんでろうをとかし,クレヨンで着色して,オリジナルカラーろうそくを作る.
選択理科のほか,文化祭などイベントでの出し物に使える.
(1998年12月撮影)
※芯は,1本でよい.これはエナメル線を使って引き上げて通したままの状態.

●用意するもの
クッキーなどの空き缶……湯せん用に使う.水漏れしないことを確認しておく.
ろうをとかすための水ようかんなどの空き缶,ホットプレート,
ろうそく……使いかけのでよい.結婚式場で使用済みのをもらうという方法もある.
        100円ショップで,大きなろうそくを買ってけずって使うこともできる.
クレヨン……使いかけのでよい.
割り箸,カッターナイフ,はさみ、たこ糸,つまようじ,厚紙,セロハンテープ,油粘土,軍手,新聞紙
★とけたろうで火傷をしないよう,十分注意.

●方 法
【型をつくる】
(1)帯状の厚紙で,ハート形など好きな形の型を作る.ろうが漏れないように,継ぎ目をセロハンテープでしっかり覆っておく.トイレットペーパーやアルミフォイルの芯を使ってもよい.
 1層目のろうを注いだあと.(1998年12月撮影)

A油粘土を平らに広げて土台にして,厚紙の型を押し込む.たこ糸を通すために,つまようじを真ん中にさしておく.
※製氷皿を型に使ってもよい.底にうすく油粘土を詰め,つまようじをさしておく.
 上の2つは,ろうを注いである.(1998年12月撮影)

※紙コップやフィルムケースを型にする方法もある.その場合は,底にたこ糸の一端をセロハンテープで貼りつけ,容器上部に渡したつまようじに他端をつけておく.
 フィルムケースの例.
フィルムケースは,ろうそくを取り出すのがたいへん!

【ロウをとかす】
(1)水を入れたクッキーの缶をホットプレートにのせて加熱する.水は,ロウをとかす容器が,浮かない程度にする.
(2)ろうそくを水ようかんの缶などの金属容器に入れる.大きいロウソクは,手で折ったり,カッターで切って入れる.カッターで切る場合は,机を傷つけないように重ねた新聞紙の上で切る.
(3)軍手をして,ろうを入れた容器を湯の中に入れて加熱する.
(4)たこ糸をとけたろうに浸してから取り出し,芯を作っておく.
※ろうそくの芯を再利用してもよい.
(5)クレヨンをカッターナイフでけずり,ろうに加えて割り箸でかき混ぜ,色をつける.入れすぎると,固まりにくくなったり,よく燃えないろうそくになるので注意.



 
  カセットコンロで湯せんしている例.           ホットプレートに直接のせている例.
      (1999年12月撮影)                       (1998年12月撮影)
★ホットプレートに直接のせると,調節が悪いと温度が高すぎてしまうことがある.また,ろうをホットプレートに落とすことともある.湯せんがもっともよい.

【型に流し込む】
(1)軍手をして,ろうの入った容器を持ち,型に流し込む.割り箸を伝わらせて入れると,型の外にこぼれない.

  2層目を注いでいるところ.(1998年12月撮影)
※こぼしたときのために,新聞紙を敷いておくとよい.

(2)何層にも色を重ねるときは,下の層が固まってから,次の色のろうを注ぐ.
(3)完全に固まったら,型から取りだす.
(4)つまようじを抜き,たこ糸(芯)を通す.
※2つに折ったエナメル線を先に通して,糸を引っかけて通すと簡単である.
※加熱した金串で穴をあけて芯を通す方法もある.
※フィルムケースを型にしたろうそくを取り出す際,フィルムケースをカッターで縦に切る.
 危険なので,カッターで切る作業は,教師が行うこと.

【応用・卵の殻を型にする】
(1)とがっている方に直径1センチぐらいの穴をあけ中身を出し,よく洗って型にする.
(2)もう一方の端に小さな穴をあけて芯にするたこ糸を通し上の穴から出しておき,下の穴はセロハンテープでふさいでおく.
(3)上の穴から,ろうを注ぎ込む.
(4)固まったら,殻をむく.少しからを残しておくのも,おしゃれ!
(1999年12月撮影)

【応用・型の中に氷を入れておく】
型の中に,砕いた氷を入れておいてろうを注ぐと,すき間のある面白いろうそくができる.

【参考文献】『理科実験・工作100』遊学社(←今はありません)