ヨモギだんごの作り方
野外観察の応用として,ヨモギだんご作りをするとおもしろい
■理科の時間にヨモギ取り,学活でだんご作りのように1日に2時間確保する.
■1年生なので,調理室の使い方の指導も必要であり,昼休みから作業したり,掃除なしにして放課後になどの工夫が必要である.
※配付資料(実際は,手書きの絵や書き込みが入っている)
ヨモギだんごの作り方
●用意するもの(一班,6人あたりの量)
だんご粉=もち米とうるち米のブレンド(350g,300円),
ゆで小豆缶詰(210g,100円),重曹(じゅうそう)少々
ヨモギ(80g→よいところだけにしてゆでると50g程度になる)
ボール(2個),ナベ,おたま,皿(人数分),はし(人数分)
●順 番 ※の部分は,能率よくやるために,先に火にかけておく作業です.
1 ヨモギをつみ取る.下の方の葉や,枯れているような部分はとらない.
柔らかそうな部分を集める.
※ナベに水を入れ,沸騰させる.じゅうそうをひとつまみ入れる.
2 お湯が沸くのを待っている間に,ヨモギを水洗いして,茎やゴミ,枯れて
いる部分などを取り除く.
3 お湯が沸騰したら,ヨモギを入れる.再び沸騰するようになったら,2分
後に,ヨモギを取り出して,冷水に入れて何回かすすぐ.
水の色がうす緑色になるぐらいでOK.
※だんご用に,ナベに水を入れ沸騰させる.
4 水を軽くしぼってからヨモギをミキサー(すり鉢)に入れてすりつぶす.
5 だんごの粉をボールに入れ,水を少しずつ加えてよくこねる.
ヨモギを入れた最終段階で,耳たぶぐらいの固さにする.
ヨモギを混ぜて色をつける.ようすを見ながらヨモギを入れること.
入れすぎると苦くなる.
水の量は,200cm3程度.少しずつようすを見ながら入れる!
ヨモギを入れると水分が増えるので,水を入れすぎないように注意.
入れすぎたときのために,粉を少し残しておくとよい.
6 だんごを直径2cm程度に丸める.
熱が中まで伝わりやすいように,へこんだあんパンのような形にするとよい.
7 沸騰しているお湯に,だんごを入れてゆでる.
浮いてから3分後に取り出してできあがり!
取り出して,冷水に入れるとぬめりがとれる.
8 だんごをお皿に載せ,小豆をのせていただきま〜す!
※授業のようす
校庭でヨモギつみ
ヨモギの葉は,裏が白い.キクも裏が白いが,葉のギザギザの先が丸いので区別できる.
くれぐれも,トリカブト(有毒)と間違えないように! 学校ではキクを間違って摘んでくる生徒がいる.
鍋でゆでる.重曹をひとつまみ入れておく.水ですすいだ後,ざるにあける.
すり鉢がなかったのでミキサーで粉砕.ミキサーは長時間連続運転すると過熱して壊れるので注意.
だんご粉をこねる.水は少な目に.ヨモギを加えてさらによくこねて混ぜる.
丸めた後,あんパン型につぶす.ゆでた後,小豆をのせてできあがり!
全クラスで日時をずらして実施しました.生徒に好評でした.
なお,ミキサーにかけたヨモギが余った場合には,冷凍庫で保存すれば後でまた作ることができます.